西暦2009年11月6日 22時28分
発生は、突然だった。
M7.8。最大震度7の局地的直下型大地震。
この悪夢のような天災は、東京を代表する繁華街の一つである渋谷を一晩で無価値にした。
視線を遮っていた高層建造物は諦めたように倒壊し、黒い火災は仲間を求めて勢いを広げ続け、
混乱した人たちは集団心理から恐怖を扇動され、その全てがあらゆる命を奪って行った。
最終的な死者、3851人。負傷者、30927人。
後に、『渋谷地震』と呼称されるようになった震災である。
物語は西暦2015年10月――
復興中の渋谷区からはじまる
そんな復興中の渋谷で奇妙な事件が続発する。
ネット生放送中に視聴者の前で謎の死を遂げる者。
ストリートライブ中に歌いながら死にゆく者。
ラブホテルの天井から吊られ回っている死体。
人々は気づき始めた。
事件の発生日は6年前の渋谷を騒がせたとある事件の日付と一致する。
――そう、これはニュージェネレーションの狂気の再来なのだと。
ただ――ひとつだけ。ひとつだけ違う事がある。事件の現場に残されている謎のシール。
不気味な力士を模したような謎のシールが新たなニュージェネ事件を解決する鍵になることを、まだ人々は誰も知らない。
暗躍する300人委員会。
覚醒しつつある妄想具現者(ギガロマニアックス)たち。
彼らの『胎動』により妄想の扉が再び解き放たれる……
※本製品は15歳以上推奨です。
特集: 5pb.Games
CHAOS;CHILD
